社長挨拶

元気ファクトリー株式会社 設立趣意書

 日本経済はバブル崩壊後の長期低迷期を乗り越え、景気はゆるやかに拡大しているとされているもののその実感は乏しく、特に地方の経済環境は依然として厳しいものがある。
 「国から地方へ」との構造改革の流れが本格化するなかで、地方は自主的・自立的な取組みをしなければならなくなっている。また、地方のその取組みが日本経済の中長期的発展には不可欠である。多様な地域特性を生かした発展パターンをもつ活力ある地域経済の存在そのものが、日本経済の発展にとってはより望ましいと考えられる。
 一方、社会に眼を向けると様々な格差社会の進行、少子化による人口減少・高齢化、終身雇用制度の崩壊、少年犯罪と家庭崩壊と問題が山積みである。従来どおりの制度・価値観はもはや機能しなくなっており、人々の価値観・ライフスタイルの多様化、働き方の多様化も進んできている。
 このような環境の中、どのような仕事を選び、どのような暮らしをするか。幸せな暮らし・豊かな暮らしとはなにか。その幸せな暮らし・豊かな暮らしを実現する為には何をすべきなのか。そもそも幸せとは・豊かとは何か、何を持ってその幸せ・豊かをはかればよいのか。
 当社設立の目的は、第一にはライフスタイルの提案である。「たった一度の人生」どのような人生を歩むべきなのか。ひとつの方向性を提案する。
 第二には新しいビジネスの創造である。
 地域の活性化のためには競争力のある産業の振興が不可欠である。豊かさには経済的な豊かさも含まれる。地域の特性を生かしたサスティナブルなビジネスを創造する。
 第三には政策への提言である。
 「国から地方へ」との構造改革が進むことにより、地域間の競争が始まる。「地域イノベーション」に向け、知的資源を活用した政策創造能力が問われることとなる。
 個性的な文化の振興、競争力のある産業の振興、サスティナブルな生活環境への改善、自然・都市景観の保護、住民や観光客に魅力的な地域空間の形成。当然のことながら、これらの政策の方向性は地域住民が自ら決めるべきである。前段で述べたとおり地域の活性化のためには産業の振興が不可欠である。産業の振興の為には政策のバックアップが不可欠であり、すべてが複雑にリンクする。
 地域経済の活性化、地域雇用の創造、環境の保全など旧来の路線に無いバランスの取れた成長への政策、本来の市民の目線で市民の為の政策を提言する。
 以上の目的を実現させる為、ここに「元気ファクトリー株式会社」を設立する。

2008年3月8日

代表取締役 内記博夫